生涯現役で働く
人生100年時代となり、松下幸之助が「青春とは心の若さである」と言っているように、いくつになっても元気で若々しくありたいと願う人は多いのではないでしょうか。
本コーナーは、『PHP増刊』とのコラボ企画として、現役で活動されている
シニア世代の方にお話を伺い、しあわせに生きるヒントを見つけていきたいと思います。
第12回
「五十五歳から未経験の分野に」
ガソリンスタンド監視員 手塚義倫さん
「手塚義倫です。本日はよろしくお願いします」頭を下げる姿はとても80歳とは思えないほど若々しい。見た目もそうだが、それ以上に雰囲気が若いのだ。この若さの秘訣はどこからくるのか。「なんでしょう。仕事にストレスがないからかな」屈託なく笑う手塚さんの仕事はセルフサービスのガソリンスタンドの監視員である。
このガソリンスタンドで働き始めて10年以上。本当に居心地はよさそうだ。だが、手塚さんの若々しさの秘密は職場環境だけではないはず。手塚さんの生き方、考え方を聞くうちに、生涯現役で働くうえで大切ないくつかのポイントが見えてきた。
第1回
「自分の技術を社会に還元したい」
ベンチャー企業フォトシンスで働く81歳のエンジニア 深谷弘一さん
深谷さんは東京都目黒区の出身で1941年生まれ。NECのエンジニアとして定年まで働き、定年後も好きな仕事を続けようと、マレーシアの若い技術者の指導者として活躍。その後、73歳の時にシニア向けの求人サイトで、IoTの関連機器を開発するフォトシンスと出合い、若者6人で立ち上げたばかりのベンチャー企業へ再就職されました。
フォトシンスは今では従業員167名の東証グロース市場へ上場する会社に成長し、この会社がさらに発展することを深谷さんは楽しみにされています。
そんな深谷さんの働き続ける秘訣とは。